命中精度を上げるには?!アキュラシーパッケージの技術解説その②
ブログの更新は半年以上空いてしまいました、、すみません。
これはちょっとした理由があります。
エアガンのカスタムはプロアマ問わず楽しいものです、、そこに優劣はありません。
個人個人が楽しくエアガンをカスタムして一喜一憂するが一番良いと当方思っております。
、、ですが日本のエアガンカスタム界隈で一部の方たちが他のカスタムを馬鹿にしたり批判したりします。
当方それはいかがなものかと思います。
何故って批判している方たちはあくまで素人様ですし何よりも技術者ではないからです、、あくまで個人的にカスタムを楽しんでいる一般の方達かと思います。
そこに良い悪い、、どっちが優れているとかはないと思います。
、、、今のカスタムの技術レベルがちょっとアレで、、でも他人は激しく批判する界隈、、、そこに当方がブログをアップするのははたして良いことなのかと思う今日この頃ですね、、果たして意味があるのかと思ったりもします。
ちょっと話は逸れましたがブログの本題に入ろうかと思います。
本日のブログは、、、
アキュラシーパッケージの技術解説の”その②”になります。
前回はノズルの動きについて解説いたしました。
今回はその先の実際にBB弾がノズルによって装填されてレディー状態から実際にエアーが送り込まれるまでの過程の技術的な解説をしたいと思います。
今回集点を当てていくポイントはチャンバー内でノズルから送り込まれたエアーが実際にどのようにインナーバレルを通っていくかをいくつかの実験を通してふわっと解説いたします。
一般の方は目に見えない”空気”がどのように形を変えてどのようにチャンバー内で動いていて各パーツやBB弾に影響を与えているか知る由もありませんので全く分からないと思われます。
、、ですが皆様がお持ちのエアガンはすべて空気の力を使ってBB弾を飛ばす機構を持った模造銃を使って遊んでいます、、ですのでエアガンのカスタムを極めるにはまず最初に空気の特性を知ることから始めるのが良いかと当方思っています。
具体的に目に見えない空気がエアガンの内部でどのように動いてBB弾を射出しているのかが手に取るように解かればどんな難解で性能の悪いエアガンでも素晴らしい性能に仕上げる事ができると思います。
それでは本格的に流体力学における空気の特性のご説明をします。
、、端的にチャンバー内の空気を例えますと、、
”インナーバレルからBB弾が出るまでは見えない空気でピストンとBB弾は太い棒(空気の個体)で繋がっている”
、、、と思って頂きたいと思います。
しょっぱなから何を言ってるか分からないと思いますが本日のブログはここに焦点を当ててご説明をしたいと思います。
エアガンのBB弾は空気の力で飛ばしてる、、、ここで重要なのは空気は肉眼で見えない(通常時)、、これが一般的にエアガンカスタムをするにあたってカスタムの沼に嵌ってしまう原因かと思います。
ではここで見えない空気を見えるようにいくつかの実験して空気の特性を知ることがカスタムをする上で最重要ですね。
では空気は視えないので水に置き換えてみましょう!
、、空気を水に例えた、またエアガンに機構の力学の作用が似ている丁度よいある実験をお勧めいたします。
皆様、まずは手に入りやすい水鉄砲などをご用意してみてはいかがでしょうか?
皆様の中では水鉄砲で遊んだことのない人はいないと思われます、、実は水鉄砲から出る水の飛距離、飛び出した水の形は空気と違う特性でもありますが基本的にかなり似た性質を持ちます。
水鉄砲から出た水の形をそのままエアガンのマズル(またはインナーバレル)から出る見えない空気だと思って想像してみてください。
こんな感じが水鉄砲のイメージだと思います。
なんとなく先ほど当方が言った、、
”インナーバレルからBB弾が出るまでは見えない空気でピストンとBB弾は太い棒(空気の個体)で繋がっている”
、、を水で例えて可視化したと思いませんか?
これをエアガンの空気の例えて可視化すると、、、
水の特性と空気の特性は似て非なるものですが流体力学的には似てるところがかなりあるのでここでは画像の様なBB弾を押し出す媒体を空気から水に例えて解説していきます。
画像の欧米人の方が左手て取っ手を押すと水が出ます、、、水は放物線を描いて一本のビームみたいに飛んでいきますよね?
取っ手を遅く押すと水の勢いはどうでしょうか?、、、力強く素早く押すと水の放物線はどうなりますか?
この取っ手の部分の作用がメカボックスの中のスプリングに相当します。
では取っ手を押せなくなるまで押さないでちょっとだけ押して水を出してみましょう、、、、そうすると少量の水がちょっと出ますよね?、、、この現象がカスタムでいうところのセクターカット(ショートストロークピストン)にあたります。
、、、エアガンの空気と水鉄砲の水の関係が少しイメージできてきましたでしょうか?
実際に水鉄砲の先っちょを少し改造してピンポン玉とかを水鉄砲の水が出る口に付けるとピンポン玉が飛んでいきます。これと同じ原理がエアガンの原理と同じです。
さてここでもう少し水鉄砲を改造してみます、、、水鉄砲の水が出るところの口に細いパイプを何センチかカットしてつけてそのパイプの中にピンポン玉を入れて撃つとパイプがない時よりもピンポン玉の飛距離が伸びます、、それに伴って水の放物線や形状が随分と違くなりますよね?、、、、パイプの部分がエアガンでいうところのインナーバレルを差し流体力学的に水も空気も作用は一緒の原理となります(少し強引ですが)。
パイプを付けて取っ手を押すとパイプを付けていない時よりも取っ手を押す力の抵抗が強くなりますね。
これらの作用の原理の事を、、
”ベンチュリー効果”
、、といいます。
エアガンで例えるとシリンダーヘッド(正確にはノズルのガイドパイプ)、ノズル、インナーバレルがベンチュリー効果を出すためのパーツになります。
水鉄砲の他に身近にあるものでベンチュリー効果を利用した道具があります。それは注射器です。
注射器本体が電動ガンでいうところのシリンダー、シリンダーヘッド、ピストン、ピストンヘッドに例えられます。
画像の注射器と電動ガンのシリンダー周りを比べると色々と解ると思います。
画像の長い針がインナーバレルと同じ役割を担っています、、、この針の長さを短くしたり、長くしたりして変えてみながら注射器に水を入れて水の飛び方、注射器のピストンを押すときに指にかかる抵抗、、その他もろもろの違いを細かくデータに越してみると色んな今まで電動ガンのカスタムで分からなかった事が解るようになると思います。
、、、何故なら皆様がカスタムした時に実際にメカボの中で何がどのように変わったかがこの水鉄砲と注射器の実験で体験できるからですね。
「何言ってんだ!、、、やまぎょ(当方のあだ名)は!!、、、そんなことはこんな実験しなくてもメカボの中で起きてることは全部俺はわかっている!」
、、って人もいるかもしれません、、もしも解っているのでしたら誰もがアッと驚く性能のカスタムガンを作る人が沢山現れているはずだと当方個人的には感じています。
この実験をたくさんやってみてデータを取りカスタムの研究をしていくと、、
「、、、あ!?、、、そうゆうことだったのか!、、じゃあここを変えると実験通りの現象がメカボの中でも同じように起こる、、、、じゃあここをこうして、、ああすれば、、、」
、、と今まで超えられなかった自身のカスタムの壁を安々と越えられるようになるかと当方感じます。
流体力学の初歩的な”学び”と”空気の特性”を少しでも感じることができればカスタム技術は飛躍的に向上すると思います。
何故ならば、、
”BB弾に直接動的な動き与えるのはカスタムパーツではない、、、空気がその役を担う”
、、、からですね(空気ともう一つホップ回転を与えるホップ機構も加味すると頭がこんがらがると思います)。
、、では最初の議題のノズルから出た空気がどのようにBB弾に作用しているか?、、要はノズルから先のエアーがどのように動作しているかを学ぶのがアキュラシーパッケージを施すうえで重要なファクターとなります。
いかがでしたか?
水鉄砲と注射器の実験で実際のエアガンのチャンバーからインナーバレルまでの空気の流れを可視化できたと思います、、、それを考察するとシリンダーの選別(エア容量)、シリンダーヘッドのノズルガイドパイプのの内径、長さ、インナーバレルの長さ(正確には空気の容量)、スプリングの強さ、ピストンストローク量、チャンバー内の圧力換算(Mpa)、適正BB弾重量、、、、etcの適正値がおのずと解ってきます。
「なんだか”ふわっ”としていて具体的なカスタム方法がわからない、、意味不明だ、、」
、、と思われるかもしれませんがご自身で騙されたと思って上記の実験を途方もない時間を使ってやってみてください、、、そうするとこの”ふわっ”した説明が解るかと当方感じています、、、それほどに空気という流体を扱う技術は初歩的なものでもかなり難しいと感じるからです(当方は今でもスピーカーの設計でいやというほど空気の流体で悩まされています)。
、、では最後にアキュラシーパッケージその②のまとめを書こうと思います。
アキュラシーパッケージは依頼銃の個体、一丁一丁の特性を精査してその銃の現状での最良の命中精度を実現するカスタムです。
、、そのカスタムをするときは上記の基本的な”流体力学”の技術に基づいてカスタムをしています。マルイ製の銃はしっかりと組み直せばノーマルでは文句のつけようのない命中精度になりますがその一歩先の性能を求めようとすると途端にハードルが上がります。
中華銃はアキュラシーパッケージの技術を使って精査し細かなパーツ加工、試射を繰り返すととても良い性能になります(その銃個体の限界はありますが、、、)。
今回はノズルから先のエアデリバリーについて実験を含めた技術解説をしました、、、”ふわっ”とした内容になりましたが皆様のカスタムの一助になれば幸いです。
PS、、、、、この流体力学をもっと高度にして一流のスピーカーユニット設計者、一流の木工職人の技術が合わさると一台100万~5000万のスピーカーが完成します。
エアガンとは全然関係ないカテゴリーかと思いますが実はやってることはエアガンの技術とそう変わりはありません、、よくオーディオ用語でHI-FIって聞くと思いますが空気の所作を忠実に連続再生する技術はエアガンでもオーディオでも究極のテーマになります。
、、、こうゆうオールホーンのフロントホーン型スピーカーとか、、エアガンのハイダーとかに似ていませんか?
それではまた!
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