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クリスベクター ハイサイ33カスタム

皆様、こんにちは!

最近はやっと暑さもひと段落してサバゲーシーズン来ましたね!


そんな時は愛銃のメンテナンスやカスタムに勤しんでみてはいかがでしょうか?

今更、、と言いますか、、やっと、、といいますか当工房でたまに依頼がある特殊な銃のカスタムのメニューをご紹介いたします。


その銃の名前は、、、


”クライタック クリスベクター”


今日のブログ内容はこの特殊すぎるメカボを搭載したベクターのカスタムについてご説明&ベクターの実際の中身の解説をしていきたいと思います。

今まで当工房ではクリスベクターの独特なメカボックスの構造と独自の二分割式タペットのためにDSGカスタムは適正ではない(耐久性に問題がある)と判断してベクターのDSGカスタムは受けていませんでしたが自分も持っているベクターを試験機として二年近くカスタムを研究&耐久テストを繰り返してきた結果、無事に納得できるハイサイ33カスタムができました(注意)、、、、超ロングレンジカスタムも同様にです。


★注意、、、、、、5年前くらいにベクターのカスタムの検証は終わっています、、ブログ記事として2023年11月に発表しました(ですが今年までに年単位で数丁はベクターのカスタムを承っておりました)。


、、、、性能はハイサイ33カスタムで初速95MS前後、7.4Vリポバッテリーで秒間サイクルは28~38発(個体差、モーターやバッテリーのチョイスによる)、、となります。特に命中精度がベクターは優れており且つフルの散りもかなり抑えられていてかなり性能は良いかと思います。

超ロングレンジカスタムは0.28gBB弾使用でハイサイ33カスタムよりもさらにひと伸びする弾道となり遠距離の撃ち合いで強いカスタム銃に変貌します。

ベクターには当工房の秒間サイクルが40発以上のハイサイ44カスタムのみ施工できません、、、、施工は出来はしますが下記の理由により耐久性が心配だからです。

色々と理由はありますが一番の理由はその特殊なタペット構造が仇となっていたからです。

当工房がベクターのカスタムを検討する前から当工房にベクターのリカスタム案件がコンスタントに合計10数件入ってきました。

入ってくるベクターはハイサイ化されたものや流速(極端な)のものもあり壊滅的なダメージを負った銃がほとんどでした。

これはちょっとした当工房では事件で十分にベクターのカスタムは検証する必要があると判断したわけです。


ではその一部のご紹介します。

画像はベクターのタペットです、、、、タペットの問題の解決がどのベクターにもされていませんでした(無加工)。

完全に折れていてシム調整が失敗で逆転防止ラッチが掛からずにセクターのタペットピンが逆転してタペットの羽に食い込んでいます。

リカスタム依頼のベクターは大なり小なりタペットが損傷しています。

多分ですがM4などのバージョン2用のメカボのようにカスタムしてしまったのでこのような結果になってしまったのかと思います。

ベクターのタペットは2ピースでその2ピースをジョイントパーツで連結してレシプロ動作のベクトル方向が違う二個のタペットを動かしている特殊な構造です。

ここの部分の構造と特徴を理解してシム調整や加工を施さないと永遠に優れたカスタムはできないと当工房は考えています(ノーマルシムのレシピだとカスタムした場合は耐久性がちょっと、、というか、、かなり、、)。

画像はベクターのタペットのパーツです。

ハイサイにするとセクターの回転スピードは上がります。

そうなるとジョイントパーツを介してレシプロ動作をするベクターのタペットはジョイントの勘合部にわずかな歪が発生します、、そうなると正確なノズルのレシプロ動作ができずにエア漏れや給弾不良になります。

またギアとタペットのクリアランス問題もシビアになるのでシム調整が失敗すると簡単にタペットが折れますからベクターの内部調整の幅は各パーツを加工してその調整幅を広げなくてはなりません、、、、バージョン2メカボのようにデフォルトで広い調整幅あるメカボを弄ってきたチューナー様はこのことに気づいていないかもしれません。

シム調整はデフォルトのままの状態ですとスプリングテンション式の自動調整シムで歯面の面積の問題で強いメインスプリングは使いずらいと思われますのでやはり自動調整シムはオミットしてしっかりとシムを調整したほうが良いと思われます(耐久性が違います)。

シムの調整ですがここもちょっと普通に上手く行かない、、ちょっと癖があるのがベクターの内部構造です!、、上記の事を考慮してシム調整を頑張ってみてもベクターのメカボの構造上色んな不具合が出てきます。

例を挙げますと、、

画像はシム調整が失敗していたスパーギアです。初速が極端に低くバラバラで最後はタペットが折れて当工房に入院になったベクターです、、、スパーギアの外周に白い線の擦り傷が確認できます(ちょうど五角形の形に、、)。

これスパーギアの下のシムが厚すぎてスパーが上に持ち上げられてしまいその上を通るタペットプレートにスパーが当たってしまいタペットの動作が渋くなってしまった状態になります、、ですのでノズルがしっかりとホップパッキンに密着しないのでエアが漏れて弾道がバラバラになります。

この現象はファマスとベクターのメカボだけに起こります、、、何故ならばタペットプレートと重なるギアは他のメカボだとセクターギア以外重なりませんがこの特殊なメカボはスパーギアとセクターギアに重なる厄介な構造となっているからですね(特にベクターががっつりと重なります)。

白い線の擦り傷はタペットがスパーギアと当たっているために付いた傷です(五角形は形はタペットがレシプロ動作しているとこうゆう五角形の形になります)。

ではスパーギアの下のシムを薄くしてタペットとスパーが当たらないようにすると今度はセクターギアの高さが低くしないとギアの歯面の面積が小さくなるので負荷がかかるギアだけによろしくないです、、、ですがセクターギアの高さを低くすると今度はセクターのタペットピンとタペットプレートのウイングの当たりが甘くなりタペットプレートの破損になります(ハイサイにすればするほどに、、、)。


、、、さてさて困りましたw、、3ピースのタペット機構といい、、ギアとタペットのクリアランスがほとんどないメカボの設計といい、、たぶんカスタムしないでノーマルで使ってほしい、、というベクターの設計者の声が聞こえてきそうですね(まあすべてのメーカーのエアガンはノーマルで使う前提かもしれませんが、、、)。


、、、、、でこれらの事を考慮してベクターを負荷のかかるハイサイにしてノーマルよりももっと耐久性を持たせる改造をしようとすると、、、当工房ではタペットとあるパーツの加工&調整でそれが可能となっています、、、一番難しかったところは3ピースのタペットパーツに負荷をかけずにスムーズに動作させるのが難しかったですが何とかレシピが完成してDSGカスタムしたベクター(秒間35発ほど)で7万発撃ったベクターのタペットをチェックしてみるとほとんど劣化や削れがなかったのでカスタム成功といってよいでしょう(ギアも全然劣化無し、、、ピストンのレール保持部分が0.2mm削れている程度です)。


近いうちに正式に当工房のカスタムメニューにベクターのカスタムメニューの掲載いたしますのでよろしくお願いいたします。

M4よりも少し大変なカスタムになりますのでカスタムのお値段は高めですが、、


★クリスベクター超ロングレンジカスタム、、、、44800円(ベクターの特性を生かすならばこのカスタム)


★クリスベクターハイサイ33カスタム、、、、、64800円(DSGギア、すべての性能がパワーアップ)


★クリスベクターハイサイ33カスタム+、、、、79800円(DSGギア、ブラシレスモーター搭載の究極カスタム)


★各ベクター用FCU取り付け&調整工賃、、、、12800円(DSGギア用、シングルセクター用に各FCUの設定、プリコックを調整したそのFCU専用のカスタムを施します。当工房のDSGカスタムと併用で究極の各FCUの性能を発揮できます。)


、、実際にお客様のベクターの中身を空けてみてから追加の費用が掛かる場合がありますが大体のお値段はこの価格に収まります。



、、、最後に、、、、


ベクターの長所をお伝えいたします。


★フレーム剛性が非常に高い、、、、メカボとアッパーフレーム、、チャンバーまでの剛性が鬼のように高くメカボ自体がM4でいうところのロアフレームと兼ねる役目があって(ヤマハのバイクのデルタボックスみたいな感じ)超が付くほどの耐久性&高剛性。

★慣性が働くパーツ類(モーター、ギア、ピストン、タペットなど)がストック、ハンドガード、グリップの3点のちょうど真ん中に集約されているので銃自体がフルでもセミでもその本体重量の重さも手伝ってブレずらい(体全体で銃の完成モーメントを押さえつけられる)ので命中精度が良い。

★不知火FCUなどの高性能FCUが出たのでもうセミにモッサリ感から解放された。


、、、、となります。


クライタックの中でもダントツで命中精度の良いベクター(要カスタム)なのでその見た目からサブマシンガンみたい使い方をしたほうが良いと思いますが性能的にはスナイパーみたいな使い方がこの銃はあっているのかもしれません。

超ロングレンジカスタムにも向きますし、思いっきりお金をかけてDSG&不知火FCUカスタムをしてセミの切れ凄い、フルも凄いサイクル、長距離射撃、、、、のオールマイティーに使うのもありかと思います。


最近のゲーマーさんは凄いサバゲーが上手くなってきてますのでノーマルベクターだとかカリカリにFCU、DSGカスタムされたM4相手だとノーマルベクターではちょっと大変かと思います。

、、ですので当工房でベクターをカスタムしてカスタムM4に負けない性能を手に入れるのも面白いと思います。


当方ハイサイ33カスタム+を施したベクターで100名を超える定例会で戦ったことが何回かありますが参加者さん、誰もが当方のベクターにびっくりされていましたよ!、、、ベクターでここまでの性能になるのか!、、との皆様のご感想でした。


、、、やはりどのフィールドに行ってもベクターは目立ちますね!、、、



それではまた!



PS、、、、ベクター専用の7075ジュラルミン製 メカボックス販売したら売れると思います!、、ベクターは重さが欠点なので、、、












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