クラシックアーミー M133修理!
こんにちは!
今日は珍しい銃の修理依頼です。
銃の名前はクラシックアーミー N133です。
今回の不良はあくまでもこの銃個体の不具合で他のM133が同じトラブルになる可能性はちょっと分かりかねますのでご了承の程を宜しくお願いいたします。
さてさて今回の不良の原因はバレルの回転に使われるスパーギアが空回りする不良です。
この銃は4つのバレルに備わっているピストンを大型のモーターで回転させることによって連続的にコッキングを高速でおこない玉を発射する一方変わった機構を持つ電動ガンです(本物のGE製のミニガンも構造は似てるはず)。
モーターのスピードが高速なほど素早くコッキングできるので回転数が速いと秒間50発まで撃てます。
そのコッキングする機構のスパー同士が空回りする不良を今回は直していきます。
どのショップ様も修理はお断りのM133かと思われますが当工房は運良くパーツさえ手に入れば修理いたします(今回はパーツあっても治らない不良でしたが、、)。
まずはM133を分解します。
パカッと本体割ると、、、
分解はそんなに難しくは無いです。
画像のスイッチは結構しっかりと作ってあって2種類の電圧をスイッチでチョイスしてサイクル数をいじれます。スイッチモジュールは中身を空けてないのでわかりませんがFETと三端子レギュレータ位は入っているのかもしれません。
すべて配線はTコネでつながっています。
今回はスパーギアの不良なのでこれ以上は分解はしません。
色々と調べましたが発射機構自体には不具合は無いです。この個体は余裕で10万発以上は撃っている個体です、、、普通のM4とかの秒間50発DSGカスタムで10万発は途中でメンテが必要になると思いますがこっちのローラーコッキング式のM133はその構造上、そうそう壊れない良い機構の銃ですね、、、凄い機構だ!
さてお次は、、、
運良く手に入った新品(画像下)のモーターユニットと不良(画面上)のモーターユニットです。
不良のモーターユニットも全然普通に回ります不具合はなさそうです(抵抗を測ると若干新品よりも抵抗値高いくらいです、、モーターシャフトのガタも無いです)。
そして次に、、
画像のギアは不良のギアです。
そしてこっちが、、
新品のギアです。ノギスでギアの高さ図ると不良ギアと新品ギアとの差はたったの0.1mmくらい!!
、、、たったの0.1mmギアが削れただけでギア同士が空回りしていることになります。
ちょっとこの事実は信じがたいのでもっと調べていくとギア歯同士の噛み合いはだいたい1~2mmしか無いことが分かりました(あくまでこの個体はです)。
、、、ということは他にギア同士の空回りの原因があると考えました。
最初から構造的にこの銃はスパーギア同士の噛み合いがかなり浅い、、ということはモーターケースと本体ケースの歪みが考えられます。
テストで新品のモーターいれると動きますがギア同士の噛み合いはほんのちょっとです。これは不良モーターでもあまり変わりません。
22Vというとんでもな高電圧でどデカいモーターを回すのでモーターケースと銃本体のケースが高負荷で歪んでしまいギア同士が離れてしまう現象がケース(樹脂)の劣化が進んだ不良モーターではおこってしまったのだとテストで分かりました。
原因が解ればもう残るは当工房の技術を使ってケースを分解&加工をしてケースの補強とギア同士がしっかりと噛み合うように加工をしました(それでも噛み合い深さは2~3mm)。
試運転しましたが良好です。ギア同士の負荷も変わらずにサイクルも変わりません。ギア同士の嵌合も新品よりも良いです。歯面が増えたのでギアの削れもかなり軽減できます。
単純な不良ですが単純が故に原因(根本的な設計の問題かもです)がかなり分かりづらかったです。
不良はあれど本体価格13~16万くらいのお値段で10万発余裕で撃てて秒間50発の銃は驚異的に安いです!
ちなみにケースが歪まないようにスチール製とかで丈夫に作るとコスト爆上がりで本体価格が20万は余裕で超えると思いますのでここは樹脂ケースが妥協点かと思います。
しかも飛距離も40~45mは飛びますし装弾数も2000発、、バラマキ専用になる銃ですが好きな人にはお得でロマン溢れる良い銃だと思います。
皆様も一丁いかがですが?クラシックアーミー M133、、、個体差はあると思いますが買って損は無い良い銃ですよ!
壊れたら当工房にご連絡を!(アマゾンでモーターアッセンブリ予備で買っておくのが吉)
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