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不知火、リバイサン、アスター、タイタンのお話 その①


社外FCUはプロのチューナー様もアマのチューナー様も根本的にFCUがどのような技術で作られているか、、またFCUのプログラムがどのように動いているか到底知る由もなくブラックボックスでFCUの説明書を読みながら悩みながら組んでいると思われます(普通のカスタムレシピの銃にFCUを組む場合は最近ではかなり問題無く組めますね、、、FCUも進化したものです)。

なにゆう当方も特に海外製メーカーのFCUは仕様がほぼ分からないのでFCUがこっそりとバージョンUPされるごとに苦労したり、、、仕様の違うメカボックスにFCUを入れるたびに謎に不具合に悩まされることもたまにあったりします、、、そのたびに計測機器に繋げたり新たに計測機を作ったりしてFCUを調べたりしてFCUの問題を解決してきました(日本製FCUは直接○○できるので技術者同士の○○で全然ブラックボックスではないです)。

、、、、さてさて前置きは長くなりましたがここで各FCUの技術的な解説をしていこうと思います。

FCUは本当にあの小さなデバイスの中に様々な技術が隠されています。その中で今回のブログではFCUのトリガーのセンサーの種類について考察していこうと思います。

FCUのトリガーのセンサーは大きく分けて、、


”””物理スイッチと非物理(フォトインタラプタ)の方式に分かれます”””


ではまずは簡単な物理スイッチのご説明から、、


物理スイッチ、、、、、皆様に馴染みのあるスイッチです。身近な物理スイッチはエレベーターの階のボタン、パソコンのキーボードのキー、玄関のチャイムのボタンも物理スイッチです。

こうゆうのが物理スイッチです。原理は割愛します、、要は電機が流れてる金具が二個あってボタンを押すと二個の金具がくっついて電気が流れます、、、昔からある原始的な、、且つシンプルなスイッチですね!

これと同じスイッチのものすごく小さいのがFCU基板についていてトリガーがスイッチを押すとFCUがトリガーを引いたと感知してもモーターを動かしてBB弾が発射されます。

有名なFCUではリバイサン(タクタイルスイッチ)、不知火の数種のFCU(多分松下製)、G&GのETU(タクトスイッチ)、アレスのEFCS(V型スイッチ)、、、が物理スイッチです。

これらのFCUの物理スイッチも各FCUがいろんな考えの元でいろんな物理スイッチの種類を使っています、、どの物理スイッチが良いのか?、また物理スイッチの種類はまた長大な説明になるのでここでは割愛させていただきます。


★★物理スイッチの長所★★

単純なスイッチでトリガーの先端がスイッチを押す方式でFCUにトリガー入力がされるので非接触センサーの弱点だった外光がメカボックスに入ると誤作動するエラーが原理的に起きない。

ショートトリガー化もチューナーが目視でトリガーと物理スイッチの距離を詰める加工をすればよいのでショートトリガーカスタムに技術的な知識が要らない(極めると技術はいります)。

実際に物理トリガー式FCUが入ったカスタム銃を使うとトリガーにかけている指がトリガーの物理スイッチに当たる感覚が指に伝わるのでガンロックからの射撃が速く撃てる(撃鉄位置をトリガーでつかみやすい)。


、、などなどがあります。


★★物理スイッチの短所★★

直接トリガーが物理スイッチを押すのでトリガーを強く引く人やセミの連射を沢山する人だと物理トリガーが破損しやすい(ですが新型リバイサンや不知火の物理スイッチバージョンは耐久性があってちょっとやそってでは壊れたという報告はないです)。

物理トリガーはある程度のトリガーを引く力が要るのでトリガーのガク引きが起きやすい(これはあくまで非接触式FCUと比べた場合)。

セミの連射をした場合はそのFCUに入ってる物理スイッチの性能と種類(具体的にはスイッチのリターンスプリング、ストローク、V型スイッチならばトーションバネの強さによる)に依存するので根本的にGATE社のFCUの様にマイコンプログラムで設定が替えられる(イコライザー機能)非接触スイッチの銃よりも連射はしにくい。


、、、簡単にご説明しましたがちょっとFCUの物理トリガースイッチが分かってきましたでしょうか?、、いろんなFCUがありますが物理スイッチFCUと非接触スイッチFCUとはかなり違うのでまずは二種類のFCUのトリガーの撃ち味を比べてみて自分がどっちの撃ち味が合っているか?、、、自分の戦い方だとどっちのFCUが良いか?、、検討する必要があるという事ですね。


、、、中々に奥が深いですねw、、、


それでは次に非接触(フォトインタラプタ)スイッチについてご説明対します。


ここから一気に難しくなりますのでめんどくさい人は説明文の最後の数行を読んでみてください。



これがフォトインタラプタです。画像の物はブレッドボード用(技術者用のレゴブロックのおもちゃと思ってください)の物ですので物凄く大きいです。

FCUについている物はもの凄く小さいものです。当方も昔にフォトインタラプタ使いましたが今現状でFCUに入ってるフォトインタラプタはどんな物が入ってるかは分かりません(日本製しか自分は分かりません、、ケンウッドでCDプレイヤーの開発やっていた人と色々とアレやコレやしていました)。

余談ですがFCUに入ってる種類のフォトインタラプタは表面実装(SMD)で他にプリワイヤタイプやコネクタタイプがあります。

フォトインタラプタには二種類の検知方式のタイプがあります。

①透過型(フォトインタラプタ)

②反射型(フォトリフレクタ)


、、なんだかややこしいですねw、、、いきなり難しいのでこの方式も割愛します。

いちおうどういったFCUにどの方式のフォト素子が使われているのか説明します、、、本気でFCUカスタムに向きあう、、、またエラーのでにくい銃を作るにはここら辺の技術は必要になってくると思われます。


セクターの回転検知に使われるフォト素子は透過型の派生で2ユニット形式でリバイサンとGATE社のアスターとタイタンに使われています(憶測ですがスマフォのFCUアプリの回転検知のしきい値変化のバーの動きからたぶんそうです)。

そして不知火だけはセクター回転検知に物理スイッチ(多分松下製)を使っています、、個人的にこの物理方式が一番検知スピードが優秀だと思います(メリットデメリットあります、、、デメリットはセクターインストール時に物理センサーを壊すことがある)。

、、でGATE社、不知火のトリガーセンサーには反射型だと思います。

不知火は1センサーでトリガーの白い部分の動きでしきい値ON検知、アスターはノーマルトリガーで2センサー、クアンタムトリガーで3センサーでトリガーの黒い部分でしきい値ON検知、タイタンは5センサーで黒い部分でしきい値ON検知だと思われます。

不知火はトリガーがセンサーに近づくとしきい値ON検知で対面方式、GATE社はトリガーのサイドをトリガーが通ったかでON検知のサイド方式です。

もっと詳しくご説明するとアスターは2センサーでトリガーの傾きのしきい値をDA変換してプラグラムMAPと照らし合わせてトリガーの傾きとストロークを読み、強力な外光検知エラーのチェックをしてます。

タイタンは5個のセンサをトリガーの通り道に配置して各センサーのしきい値をMAP化、、そのアルゴリズムから強力な外光検知エラー補正とイコライザー機能でセミの戻りのストロークを短く訂正しセミの連射の手助けをしてると思います。

また不知火は単順に秒間に何百回というサブルーチンで外光検知チェックを行っていて強力に外光検知補正を掛けています。


ちなみにGATE社のフォトインタラプタの精度、耐久性、プログラムの優秀さは他のFCUメーカーの追従を許さないレベルに有ると感じました(色々調べると結構凄いことしてます)!


、、、が結局は各サバゲーマーさんが一番良いと思ったFCUが良いので一概にはどれが優秀かは分かりません、、不知火はセミの連射の反応速度の安定度とFETの大電流を流した時のサージ対策が良いしリバイアサンはとにかくFCUインストールがし易くトリガースイッチが物理なので安定したセミの撃ち味が楽しめますからね。


、、、ちょっと難しい話をしてしまいましたが非接触スイッチの特徴をものすごく簡素にまとめたいと思います!!


①物理はトリガーを引いたか離したか、、しか分からない


②非接触はトリガーが速く押されたか?、、どのくらいのストロークでトリガーが動いたか?、、、トリガーを引いたか、、戻ったか、、全部分かる!、、


、、です。非接触はFCUのプログラム次第でトリガーのいろんな動きをFCUに伝える事が出来ます、、、物理はスイッチがONかOFFしかFCUに伝えられません!


難しく言いますと、、、非接触のフォトインタラプタは、、”原点検知”、、”回転方向検知”、、”有無検知”、、”カウント検知”、、、が出来ます。この特性を利用して複数のフォトインタラプタを使ってプログラムを組むと物理ではできない凄い事が出来るという事ですね!


、、、ではまとめに入ります、、、


FCUの特性を知ると同じレシピで組んだ銃でもFCUのインストールの技術の差でセミのキレや安定度が違ったりFCUの耐久性が違ったりします。

最近のFCUはとんでもなく進化していてFCUの知識が無くてもFCU側で強力にチューニングのズレを補正してしまいます、、、トリガーを引くたびに、、バッテリーを繋げてFCUに電源を入れるたびに強力な補正や各センサーのキャリブレーションを毎回行う作業が入るのでFCUの中のPICマイコンと各センサーは大忙しです、、、、ですが元からしっかりとチューニングしてあげればFCUが仕事をすることが減りますので銃の動きが良くなりセミのキレが上がりFCU自体の耐久性も上がったりします。


皆様がお使いのスマフォの動作に例えると分かると思います。スマフォに沢山のアプリを入れたり同時に動かしたり、、はたまた知らないうちにウイルスに感染したりするとスマフォの動作はもっさりしますよね?

、、あれと同じ事がFCUにも起こるという事になります。

スマフォとFCUはメカニズム的に似てるところが多々あります。スマフォでいうところのCPUがFCUでいうところのPICマイコン(これもCPUです)、、メモリもプログラムもスマフォのアプリの物とFCUの物も基本的に変わりません、、、だからスマフォにFCUが繋がったりしますよね?



さてさてここで当工房のFCUカスタムについて最後に少しだけ、、、


、、、上記のFCUの技術をしっかりと考察、吟味しならがら当工房ではFCUを取り付けいたします。

当工房のFCUカスタムはお客様の銃の運用の仕方によって千差万別なカスタムを施工する拘りのショップですので宜しくお願いいたします(画像のリバイアサンは新品と不良品を同じメカボに入れて詳細に検証しています、、、これもお客様に正確な不良個所を伝えるためです)。





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