「エアガン初速と精度の極致 ― アキュラシーパッケージの真髄」
- Shinichirou Yamamoto
- 8月15日
- 読了時間: 3分

「命中精度は、偶然の産物ではない」これは我々の工房の信念です。
当工房には、**”アキュラシーパッケージ”**というオプションメニューがあります。
、、、オプション工賃は9,800円。
、、、ええ、高いです(チューニングに時間がかかるので)。
しかし40m先での命中精度がグッと向上します。単発はもちろん、フルオートで撃っても弾の散りが減り、まるでレーザービームのような弾道に近づきます。
ただし、この精度の世界に足を踏み入れるには条件があります。
東京マルイ製のバイオ弾0.25g~0.28gを使ってください。なぜか?それは、このパッケージが「銃本来のポテンシャルを極限まで引き出す設計」だからです。
■ 当工房がやっていること(ざっくり言うと)
チャンバーとメカボックス(正確にはノズル)のセンターを完璧に合わせる
ピストン打撃時のチャンバーのブレまで考慮(銃の重量が2kg切る場合はピストンの軽量化をすることもあります)
シリンダーとインナーバレルのエア容量を一致させる
バレル長に合わせ、最適なパッキン硬度・長掛けホップの突起面積を算出
ホップ押しゴムの硬度や形状も専用設計(市販品を入れることも銃の種類によってあります)
試射を繰り返し、温度差やパッキン素材の耐性まで加味して調整
この作業は、いわば精度の錬金術(0,1mm単位で加工しますがパーツ加工が雑な場合があります、、ですがそこは精度に関係ない場所です)です。
飛距離とフルオートサイクルの絶妙なバランスを取りつつ、季節による性能変化や部品劣化まで先回りして対策します。
■ 銃種やパーツ状態による相性
アキュラシーパッケージは万能ですが、銃の種類や状態によって結果の出方が大きく変わります。中古の場合はパーツやフレームの劣化度、チャンバーの精度も重要。酷いチャンバーの場合はこちらでカスタムチャンバーを投入します。
さらに、インナーバレルの長さも大事な要素です。
DSGギアカスタム → 25cm〜35cm
シングルセクター → 27cm〜45cmこの範囲が命中精度を引き出す黄金比となります(ピストン重量は意図的に上げる場合があります)。
■ アキュラシーパッケージで化けやすい銃
マルイ 次世代全般、、、、特にAKが優秀)、ハイサイクル+シリーズ、M14、89式
VFC 、、、、新モデルはだいたい良好(10年以上前の物は…ご想像にお任せします)
アークタウラス / CAT、、、、元から精度が高いが、カスタム後はマルイ超えも稀にあり
ICS 、、、、アークタウラス並みに化ける
G&G 、、、、CM16シリーズは大化けの可能性高(M14EBRは特に◎)、MG42は確実に凄い化けます。他はVFC並み
クライタック、、、、ここ2年くらいのモデルは化けやすい
ボルト、、、、VFC級の伸び。ただしハイサイクルには不向き。個体差大
アローダイナミック、、、、隠れた名機多し。特にM4系は化けやすい
その他メーカーも確実に良くなりますが、元精度や個体差次第。逆に、もともと命中精度が絶望的な銃ほど、アキュラシーパッケージの効果は劇的です。
■ 最後に
ご自分の銃の命中精度にご不満がある場合は、お気軽に当工房へご相談ください。元から精度の良い銃にアキュラシーパッケージを入れると、確かに「ちょっと」良くなることもありますが、その差が分かりにくい場合もあります(ここは個人差です)。
こちらで試射を行い、「正直、今のままで十分」という場合には、アキュラシーパッケージ導入をおすすめしないこともあります。銃に不要な手を加えないのもまた、正しいチューニングの一つだと考えています。
💡 本日のひとこと
「フルオートでも、心は単発(でもブッシュは抜ける)」
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