G&G 64式FCUオミット&カスタム!
皆様、お元気でしょうか?
コロナも収まってきて自由にサバゲーができる環境になってきた今日この頃、、当工房の実店舗オープンに向けて牛歩の歩みをしています(もう営業事態は行っていますのでお気軽にお越しください)。
、、話は変わりまして今回のブログはG&G製 64式のカスタムについてご紹介させていただきます。
64式はG&Gから売値10万円ほどの高級機として販売されました(販売されてから2~3年経ってるんじゃないでしょうかね)。
専用オリジナルFCU付きで付属のリモコンでFCUの設定ができる優れもので外装もとてもリアルで自衛隊ファンの方達に狂喜乱舞したんではないでしょうか?
、、、良い銃だということはわかりますが巷でいろんな64式ユーザー様からお話をお聞きすると不具合の報告が多数ありサバゲーで使えていないお話を聞いたりしています(もちろんバリバリ使っている人もいるとも聞いています)。
、、、そんな噂を聞いていた矢先に64式のカスタム依頼が来た次第です。
今回受けた64式なのですがたくさん不具合があるものでした。
簡単にまとめますと、、、
①飛距離が出ない、、、、、、、、そもそもホップがほとんど掛からない。
②初速が安定しない、、、、、、、初速差10MSは普通にあります。
③FCUから謎のエラー音、、、、、射撃中に突然のエラー音とともに一切撃てなくなる。気まぐれにバッテリー替えると撃てなり、、撃てなかったり(銃を受け取ったときは50発くらいは普通に撃てましたが、、)。
、、、という内容でした。
銃を実際に受け取って試射してみると飛距離は30mくらい、、、命中精度も上下にばらついて電動ハンドガンに性能で負ける感じで非常に困ってしまいました、、、、これはG&G MG42以来の大物のカスタムになると感じ戦慄してしまいました(実際にそうなってしまいました)。
中身を空けてみますとほとんどパーツが64式専用パーツでどのパーツも高級志向です、、、とてもお金かかってます。
メカボはバージョン3の亜種で専用FCU用に作られた完全オリジナルです。ノーマル電動ガンと共通のパーツはモーターとギアくらいと感じました。
特にこだわりを感じた機構はホップダイヤルがハンドガードの先にダイヤルがありそこを回すとホップの掛かりを調整できるのが良いと思いました(ホップは掛かりませんがね)。
それではカスタムの詳細を簡単にご説明します。
ホップ&チャンバー機構が設計段階でダメだったのでノズル、ホップ調整機構、気密、ホップ押しゴムとアーム、、等等を設計、加工、調整をしました、、カスタムの内容はお教えできませんがかなり厄介で難易度はかなり高くカスタムというよりはパーツの製作になってしまい苦労しました。
画像はないですが64式オリジナルパーツてんこ盛りでしたが普通のバージョン3メカボと機能的にほぼ変わらなかったので画像を載せる必要はないと感じましたので今回は画像はなしで!。
かなり時間をかけてじっくりと基本的なパーツの検証をして不具合パーツの加工をしていって本来の性能が発揮できるようにしていくと元々の高級パーツの性能をいかんなく発揮した64式はすごく良い命中精度と飛距離で生まれ変わりました!
、、、、、ホッと一安心です。
、、、ですがそれもつかの間、試射をしていくと突然FCUからエラー音とともにBB弾発射不能に、、、すべての動作を受け付けなくなる現象が多発するようになりました。
いろいろと不具合を知らべていくと、、、、
①バッテリーを抜き差しすると普通に撃てる、、、100発撃てる時もあれば一発でエラー連発したり
②バッテリーの種類を変えてみると撃てたり撃てなかったり、、、かといって一日間隔をあけて試射すると撃てなかったバッテリーが撃てたり、、、また撃てなくなったり、、?
③すべてのパーツをノーマルに戻しても同じ不具合が起きる。
④無水エタノールで基板をクリーニングしてもダメ、、気まぐれに撃てたり撃てなかったり、、。
、、、ということで最終的に各センサー、バッテリーラインにオシロスコープと少々の計測器を当てて調べてみた結果、、
、、、FCUオミットしてFETでオリジナルスイッチを作ることに(不具合の原因はわかりましたが載せれません)、、、、
、、、、さて気を取り直してオリジナルのトリガーシステムを設計し作ります(3か月くらい他の64式ユーザー様のFCUの情報を聞きまくった結果です)、、、、、当工房のようにスイッチを作り直すことはさすがにしないと思いますが当工房は置物になる64式は見たくないので使えるように頑張ることにしました、、、G&G MG42の時のように気合が入りました!。
早速設計ですがまずはトリガーを押すスイッチの選別です。
アキバの千石無線やマルツパーツでオムロンV型スイッチやらタクトスイッチを数種類購入して実験です。
V型ならばスイッチは稼働片とニードル接点、トーションばねのスナップ方式で大電流でもスイッチ焼けを防げてかなりの耐久性を発揮します。また小型のタクトスイッチならばFETを組めば耐久性も期待できます。
いろいろと検証しましたがいかんせんスイッチをつけるスペースがかなり制限されます。
最初は、、、、
タクトスイッチをこのようにつけようかと思いましたがトリガーは強く押される性質上タクトスイッチは接点ダイヤフラムが薄いプレートが歪んでスイッチがONになる機構なので耐久性の問題でNGにしました(それでもETUのタクトスイッチよりは高耐久です)。
お次は10A 125VAの大型V型スイッチをつけようと思いましたが大きすぎてメカボがフレーム収まらずNG、、、、いろいろと試行錯誤した結果5A 125VAの小型V型スイッチで電圧のマージンを取ってFETを組むことにしました。
こんな感じで仮組、、、
硬質スポンジでトリガーの面圧を逃がしつつスイッチサイドにマウントベースを作ってスイッチの固定をします。
片側のマウントベースを木材で作りました。
画像の木のマウントベースの反対側にはセレクターのカムがありますのでカムの動きの妨げにならないようにもう一つの木でマウントベースを作ります、、、、、カム機構がないとトリガーのセーフティーがかからず別口でFETのGATE電流カットのスイッチを作らないとセーフティーが効かないのでサバゲーで使えない銃になり使い勝手が悪くなります。ここの加工が腕の見せ所ですね!。
、、、でもって、、、
もう一個のサイドマウントを作りました。
マウントにセレクターカムが当たりますがベースにロウを塗り動きをスムーズにしました。しっかりとメカボもバラせるように軽めにマウントとスイッチには接着剤を塗ってメンテナンスでしっかりと銃が分解できるようにしています。
これで銃を投げるようなよっぽどの衝撃がなければスイッチは外れないと思います。
セレクターレバーもスムーズに動きますよ。
V型スイッチですので耐久性は抜群でFET装備でスイッチ接点焼けは皆無ですので完璧なんじゃないでしょうか?
トリガーはクリック感があり結構なショートストロークになりました(セミは撃てませんが、、、)。
そんなこんなで銃は超ロングレンジカスタムにして試射しましたがかなりの良い弾道と飛距離で高性能の銃に変身しました、、、、やはり何のかんの言っても10万円の高級機ですのでフレーム、パーツの精度は良いですので苦労はしますが良い性能にできます。
近日に64式の検証動画をUPしますので観てみてくださいね。
最後に64式オリジナルFCUについて少しご説明を、、、
FCU本体です、、、、64式オリジナルメカボにビス二本でFCUつきます、、のでメカボやスイッチは汎用品が使えません、、、、他のパーツもオリジナルですしセレクター機構もすべてオリジナルです。
画像の”POS1”と基板に印字があるところの斜め下にある四角い黒いパーツがフォト素子です、、、反対側にも同じのがついています。
これでセクターの間欠ギアの動きをモニターしています、、、この構造はどこかの社外FCUに構造が似ていますね、、、、、、そうGATE タイタンがそうですね!
画像の中央に三つのフォト素子がついています、、、、、この三つの素子でトリガーの動きをモニターしています。ですのでこの銃はリモコンの設定でトリガーのストロークを調整できます、、、、ここもタイタンと似ていますね。
、、、、でこのFCUの精度を調べてみると、、、、、調べてみると、、、、、「、、、(新たにスイッチ作らないと)」という結果でスイッチの作り替えになることになってしまいましたね(あくまで今回の場合です)。
、、ということで不具合検証、実験、制作とかなり時間がかかって制作した64式ですが試射したときはエアガンチューナーといたしましてはまさに”感無量”でした、、、、、これでサバゲーで活躍できる64式になったと思います。
最後に、、、、、
この銃は当方の個人的な予想なのですがG&G MG42を作った製作スタッフがこの64式も制作したと思います、、、遠からず近からず、、、、たぶんそうだと思います。
もしも64式でお困りの方はしっかりと撃てる高性能な64式にしますのでご連絡待っていますので宜しくお願いいたします!
、、、ではまた!
PS、、、電動ガン工房 光線銃の実店舗のカウンターできてます!お気軽に遊びに来てくださいね!
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