カスタムが忙しすぎます!!
もう何か月もブログの更新をしなくてすみません。
今、カスタム依頼がコロナの影響で沢山入ってしまいてんてこ舞いです。
多分ですが自粛ムードのために皆様サバゲーに行けないので代わりに銃のカスタムやメンテナンスにお金をかけることにしたんだと思います。
またリカスタム案件も非常に多いです。
今日はパパッと皆さんが良く使うマガジンの事について考察していこうと思います。
皆様の電動ガンカスタムライフに一石を投じれば良いかなと、、、と。
皆さん多弾マガジンをお使いになる方も非常に多いかと思います。
お値段もピンからキリまでいろんなマガジンがあると思います。
実はこのマガジンの給弾の性能によって銃の弾道性能に大きく変わります。ほぼ5割はマガジンの性能によってその銃の性能が決まるといっても良いと思います。
何故かというとBB弾をノズルに押し出す力とフルオート時に継続的に同じスピードでBB弾を同じトルクでチャンバーにBB弾を送り込む安定度が弾道性能に直結するからです。
皆さんスプリングマガジンで使っていてマガジンフルロード時の初弾の弾道とマガジンの中のBB弾が無くなりそうな時の弾道の違いを経験した人も多数いると思います。
これはスプリングマガジンのBB弾がノズルを押す力がフルロード時と弾が少なくなってきた時の押す力の差が出るからです。
フルロード時にはスプリングマガジンのスプリングはMAXに縮んでいてBB弾は激しくノズルを押します、、そうするとノズルが上面に押されてホップパッキンとノズルのズレができてBB弾保持位置が変わるからです(マガジン、チャンバー、パッキンの形状によってエア漏れもあり)。
では多弾マガジンはどうでしょうか?
多弾はスプリングマガジンのようにスプリングでBB弾をチャンバーに送ってはいません。ゼンマイの力で送っています。
ゼンマイというのは一度MAXまで巻くと一定のトルクとスピードでBB弾をノズルに押す性質があります(そういう設計になっています)。
スプリングはフルロード時がMAXが一番BB弾をノズルに押し上げる力が強くBB弾が少なくなると(スプリングが伸びきると、、)押す力がほぼセロのなります。
実は同じマガジンでもスプリングとゼンマイとでは銃の性能の影響する観点から言うとかなりの差が出ます。
このBB弾がノズルを押す力のMAXとMINの差がスプリングよりもゼンマイのほうが差が少ないので弾道に差がでません(カスタムの仕方でこの差をなくすこともできます)。
逆にフルオートのように断続的にBB弾を押し上げる力はスプリングマガジンのほうが上でフルの弾道は鬼ハイサイではスプリングマガジンが良いです。
まあもっと専門的な話をするとすごく長くなりますのでこの辺で、、、
次にマガジンのメーカーについてです。
端的にいうと多弾マガジンで一番良いのは、、
”東京マルイ製”
、、、一択になります。これは圧倒的にプラスティックの質が良いのとゼンマイの質が中華とは雲泥の差があるからです。
中華バネとマルイ製のバネは下記の点で性能が違います、、、同じ数値でも中華はその性能を維持できません。
バネ定数、引張強さ、縦弾性係数、反発係数を元に計算しますがここの性能が中華とは全く違うからです。
マルイ様のゼンマイと他の中華ゼンマイを比べるとG&G、クライタックはゼンマイが固く粘りがないですがトルクは強いです。品質は良くてバネも中々折れないんで良い性能です。
G&Pはマルイ並みにしなやかでトルクは弱いですがマルイほど粘らないです。また巻き数はマルイよりも多めです。
他にも沢山考察すべき事はありますがこの辺で、、次にゼンマイマガジンのメンテの仕方をば、、、。
マルイ様の次世代用の多弾マガジンをばらしました。
ギザギザが付いてる丸いのがゼンマイが入ったケースです、、これでBB弾をかき上げます。
ケースの上の滑車がミソでゼンマイがバックラッシュしたときにゼンマイが折れないようにカウンターウェイトが付いていてゼンマイの回転スピードを一定にする機構が付いています。
ここの仕組みを深く理解することがゼンマイ式マガジンをカスタムして鬼ハイサイでも給弾する電動給弾マガジンを作るのに重要になってきます。
ちなみにここの設計の仕組みは多分ですが中華のエンジニアは理解していません、、、理解していなくて設計してるんで不具合が出ます。
話を戻して、、
このようにアジの開きみたいにしたらひたすらこのパーツ類を洗浄してください。ゼンマイのケースの中身を開けてシリコンスプレーを少し吹くとゼンマイの能力が向上します(極圧系グリスだともっと良いかもです)。
ちなみに、、、
このように傷だらけなったらもうだめなんで新しいマガジンを買った方が良いと思います。
マガジンは3000円くらいですので気軽に買えると思います。
以上となります。
話は変わりますがG&G MG42もちょくちょくとロット番号1300番台のものもカスタム依頼を受けるようになりました。このロットのMGはフレームやバレルチェンジ機構がとても優秀な代わりにメカボックスの精度がいまいちです、、、うまくはいかないですね、、カスタムも一丁仕上げるのに半年かかってしまいました。
次のMGは3か月で仕上げたいものです。
それではまた!