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マグプル PTS MASADAのカスタム!

最近は非常に難解なカスタムの依頼が増えてきました。

ECYO1 KG9 G&G L85 アレス SOC RWA MG34,,,,etc

,,,色々と大変な銃たちですが何とかカスタムしています(8割の銃たちはカスタムショップを何件もたらいまわしにされて中身がぐちゃぐちゃになった銃たちです)。

、、で今回は飛距離と命中精度がとても残念なマグプル MASADAのカスタム依頼です。

それでは中身を詳しく解説していこうと思います。

メカボの質は非常に良いです。精度も良くて素材の質はVFCくらいでとても丈夫そうです。軸受けも非常にスムーズに入りますしタペットの動きもスムーズです。流石実銃メーカーの製造技術の高さを感じます。

プラスティックパーツの質もよくマルイにひけをとりません。

実銃同様にすぐにバレルまで分解可能です。フレームの質もかなり高いです。G&Gのプラフレームと同等かそれ以上かと思います。剛性的にはマルイのM4のプラフレームを超えます。

、、と褒めちぎりましたがそれはこのメーカーがもの作りの製造レベルが高いということですがエアソフトガンを作る技術となるとちょっと事情が変わってきます、、。非常に設計がよくないです。

一番よくないところはこのテイクダウンを優先させたチャンバーシステムです。

チャンバーの主なパーツ構成です。

チャンバーが一体式ではなくてなんと全部バラバラです。ホップパッキンを包むパーツとホップアームの機構が別になっていて撃つ度に、、テイクダウンするたびにパッキンが動きまくりホップアームのアライメント変化も盛大に起きます。

これでは命中精度を望める訳もなく初速も乱れ気味です。

ホップアームです。社外品が入っていましたがノーマルパーツも大差ないホップリブを直接押す構造でホップ調整もシビアですし何よりもフルオートで盛大にBB弾が散ります。

構造的には遊星ギア仕様の高級電動ガンと同じようなチャンバー構成です。

アウターバレルと一体式のインナーバレル回転防止クリップが見えますがテイクダウン時にココが動きまくってしまいインナーのセンターもズレまくります。

、、、、さてと、ここからカスタム開始です。

まずはテイクダウンした時とピストンが動いた時に発生するピストンの慣性重量でインナーバレルが動かないようにする加工をします。問題はいかにホップアームのセンターがずれないように加工するかがポイントです。ピストン打撃の衝撃を緩和する加工とインナーバレルの上下のブレが無くなれば初速が安定するはずです。

後はホップアーム自体の加工をしました。これはアームを当てるとこのチャンバーの構造上パッキンがよれて盛大に初速が漏れます。これは重量弾ほどエアーの漏れは顕著になるんで(チャンバー内エアーコンプレッションが重量弾は上がってしまうため)ちょっと大変でした。

画像の左がホップアーム機構が付いたパーツで右がホップパッキンを含んだインナーバレルとアウターバレルのパーツです。ここをジョイントさせても徹底的にズレない(アライメント変化を抑える)加工が重要です。ココが上手くカスタムできれば初速は安定しますし弾道も激変します。

かなり調整に苦労しますがMASADAは非常にパーツも精度と品質がよいので一回でも調整してしまえば後々のパーツの耐久性はよいはずです(激しく銃をぶつけなければ、、)。

カスタム後は初速も安定して飛距離も命中精度も良く(次世代ほどではないですが)フルオートも散らない(これも次世代ほどではないです)銃に仕上げることが出来ました。

マグプル PTS MASADAは非常に外装も良くて銃の設計に重大な欠点がある銃ではありますがそれを上手くカスタムできれば非常に良い銃になりますので良いのかもしれないです。

最後にこの銃のカスタム後の検証動画をあげておきます。

それではまた!

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