不知火FCU組み込み注意点!
最近はレトロレシーバー、レトロスプリットメカボ、DSGギア、不知火FCUの最高のパーツ郡を組み込み依頼が増えてきました。これらのパーツでしっかりとカスタムすると非常に良い高性能な銃が完成しますね(要技術)。
非常に軽量で精度抜群、強度も7075インゴットから(最強のインゴットです)CNC切削で作られるパーツ郡はオーバーホールを重ねていけば半永久的に初期の性能を維持したまま使い続けることが出来る銃が完成します(現状は不知火FCUが在庫なくてオーダーが溜まっている状態ですが、、、)。
、、、話をもどして今日は不知火FCUのカットオフスイッチとセクターギアのカットオフカムの関係についてご説明したいと思います。
画像のドライバーの先にある銀色の四角いパーツがカットオフ検知スイッチです。
不知火FCUの中でこのスイッチだけが物理スイッチですね。
ではどうしてタイタンFCU(多分フォトセンサ)やアレスFCUのホールセンサのように劣化しないセンサを使わずに物理スイッチに不知火は拘るんでしょうか?
それは僕の推測に過ぎませんがスイッチの反応速度が速いからだと思います。またカットオフカムが押し込む力が横方向になるのでカットオフの物理スイッチの稼働片にダメージがいかない構造で運用できるからですね。
トリガースイッチのように稼働片にダメージが常にいくようなところでは物理スイッチはちょっと厳しいですね、、、故障の原因になりますから、、。
実はここのカットオフスイッチが非常に重要でここの取り付け方次第では非常にセミの反応が速い(セミがバーストしない)銃を作ることが可能です。
これはフォトセンサとホールサンサでは実現不能です(その分、FCUのインストールは非常に楽です。またPICの具体的なカットオフ信号の処理については割愛します)。
それでは具体的にご説明しますとセミのキレを向上させようとするには(安定させるようにするには)
①セクターカム(毎回同じ回転数&回転トルク)からの安定したカットオフ信号を毎回同じタイミング(セクターカムの侵入角度で)でカム検知スイッチをONすること。
②PICマイコンがカム検知スイッチの信号を受け取ってからFETのGATEへ電流を流すまでの時間が速い。
、、、、の二点が大切です。もちろん他の要因も沢山在りますが同じレシピでカスタムして同じ不知火で組んだ場合にこの二点を考慮してFCUを取り付けるとセミのキレや安定度の差が出ます。
、、、では実際にFCUをどのように取り付ければよいかといいますと、、、、。
まず最初に注視するところはセクターギアのカットオフカムの形状です。
画像のあるセクターギアのカムの長さは7.3mm、、。
また、メーカーの違うセクターギアのカムも調べてみると、、、。
こっちは7.1mmしかないです。二個のセクターカムの長さは0.2mも差があります。
これは同じメーカーのセクターでもロットによって形が違いますし中古のセクターもカムが磨り減ってる場合がありますのでよく寸法を調べる必要があります。
このセクターカムの形状や寸法の違いがカム検知の安定度やセミのレスポンスに現れます。
もちろん長さ以外にも形状が違うのでそれを考慮に入れてFCUのカットオフ検知スイッチの位置を調整&加工して稼働片の先のプラの棒が破損しないようにFCUの基盤を固定する必要があります。
、、、ではどのような場所に固定をするのかといいますと各チューナーの腕(技術)に左右されます。
自分もこのスイッチの耐久性やスイッチの遊びをデータ化して各メカボのデータもとりながら取り付けています(ですが鋳物のメカボや粗悪なメカボはあてになりません、、現物合わせです)。
比較的取り付け易くセミのレスポンスも安定しているのはレトロアームズのメカボとZC製のCNCメカボが安定しています。これは不知火FCUの基盤が正確な寸法なのとこの二社のメカボックスのCNCの製作技術が安定していないと実現できません。また、一度しっかりと調整して取り付けた銃は何万発撃ってもセミのレスポンスは安定しています。これはFCU自体の性能が落ちていない証拠ですね!
皆さんもFCU取り付けの際にはセクターのカットオフカムやFCUのカットオフ検知スイッチの取り付け位置に工夫してみるのも面白いと思いますのでご参考になさってみてください。
カリカリにカスタムした銃では性能に差が出ますよ!
、、、それでは~!。