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電動ガンのモーター考察(1)

今日は電動ガンのモーターの仕組みをふわっと簡単に考察したいと思います。

本気でモーターの説明をすると一冊の本が書ける位のボリュームになってしまいますのでフワッとです。

ご自分が使っているモーターの仕組みが解かるとネットやカスタムショップでのそのモーターの評価に踊らされることなく本当の性能がわかります。また、そのモーターが当たりのモーターかハズレのモーターかも解かる様になります。

モーター考察第一弾はモーターのパーツの名称とその役目です。

まずは下の画像を見てください。モーターをばらすとこんなパーツ構成になります。

パーツは少ないですね!

モーターにはばらせるモーターとばらせないモーターがあります。ばらせるモーターを”モディファイドモーター”と呼びばらせないモーターをモーターと呼びます。

画像のモーターは普通のモーターですが僕はばらしてしまいました。技術があればモディファイドモーターではなくともばらせます。

それではパーツ群をひとつずつ解説します。

まずは赤くて丸いパーツの説明です。

裏返しました。

このパーツはエンドベルといいます。大雑把に言うとモーターの蓋です。

ここにブラシが二個(プラスとマイナス)が刺さっていてローターに電気を送ります。

電動ガンではないですが他の用途のブラシモーターではこのエンドベルを回して”進角調整”が出来るものもあります。

基本このパーツは絶縁体でないとショートしてしまうのでプラスティック系のマテリアルで出来ています。

たまに放熱効果を狙ってアルミエンドベルという高価なエンドベエルもあります(今は無きシステマモーターや海外の一部のモーターがアルミエンドベルです)。

形状は様々ですが放熱効果を狙って形状をカスタムするとちょっとだけ放熱効果が上がります。

このパーツはブラシといいましてプラス側とマイナス側で二個付いてます。

ブラシレスモーターとブラシモーターの違いはこのブラシがあるか無いかで分けていますね(厳密に言うとブラシモーターとブラシレスモーターの作りはだいぶ違います)。

電動ガンでは二種類のブラシの種類がありましてスタンドアップ型とレイダウン型の二種類です。

素材は銀配合のものもありますが電動ガンの場合はずっと最高回転数を回しっぱなしの使い方はしないので普通のカーボンブラシでもよいと思います。

銀ブラシは相当の技術がないとその良さを生かせないと思います。またブラシスプリングの強さやコミュとのブラシの接地面積、コミュテータとの進角など、、相当奥が深い調整箇所となります。

電動ガンではこのブラシのセッティングでセミ特化型モーターやフルオート特化型モーターが作れたりします。

電動ショットガンや89式に入っているEG-1000SやEG-1000BTとかはここを簡易的に弄っていると思います、、、、ニッケル水素バッテリーの非力な電源で何とかトルクを稼ぎたいんですね。

ちなみにシステマやロネックスモーターはスタンドアップ型で他のモーターはレイダウン型です。

ロネックスモーターを始めてばらした時に思ったことはシステマのモーターを相当研究して作られたモーターだと思いました。

ちなみにロネックスA1+モーターは非常に良い設計でシステマモーターを越えてると思います(バランス的に、、)。

次にこれです、、、モーター缶といいます。

要はエンドベルが蓋ならこっちが本体です。

このボディーの中に”く”の字の銀色のパーツが二個付いてると思いますがこのパーツをステーターといいます、、、要は磁石ですね。

よくサマコバモーターとかネオジウムモーターとか言いますがこのパーツの磁石が何の磁石によってモーターの種類が分かれます。

マルイのサマリウムコバルトモーターはこのパーツの磁石がサマリウムコバルトなんでサマコバモーターといいます。

ちなみに普通の銃に入っているモーターのステーターはほとんどがフェライト磁石が入っています。

またのこのパーツの色がこの画像のようにシルバーだとサマコバかネオジウムです。鈍いねずみ色のパーツだったのならフェライトです。

ここも非常に重要なパーツですが細かいことはまた今度解説します。

お次はこれ、、、ローターです、、モーター缶の中の空洞にこのパーツが入ります。

良いモーターを作るうえで一番技術がいるパーツでここの出来不出来でモーターの性能や耐久性がガラッと変わります。

画像の銅色のワイヤーをPEW線(ポリエナメルワイヤー)といいます。このワイヤーの線径、長さ、巻き数(ターン数)、ポッティング(ローターバランス取り)、、、、、etcは熟練の職人が作ると天下無敵の性能になります。

ちなみに皆さんが何かのモーターの専門書を見て勉強するときにその専門書に”アクティブ側”と記載されていたのならばアクティブ側とはローターの事で、”パッシブ側”と書かれていたのならばそれはモーター缶に付いてる磁石がパッシブ側に当たります。

これは電動ガン特有のパーツでモータータワーです。

バージョン2メカボにはこのパーツが付いてるモーターを通称ロングタイプと言いますよね。実はこのパーツは非常に重要なパーツです。

高負荷カスタムするときはピニオンギアにベベルギアから発生するローターシャフトに掛かる負荷が問題となります。

その負荷がこのタワーに盛大に掛かります。

ここのクリアランスチェック、ローターのシムの調整、ローターシャフトの加工&補強で性能が一気に変わるところです、、、特にDSGで秒間60~70発の鬼ハイサイクルを作る場合は非常に需要な加工箇所になりますしサイクルや耐久性にも大きなアドバンテージをなりうるパーツです。

いわずと知れたピニオンギアです、、種類はD型とO型の二種類があります。

モーターのメーカーよって型は違いまして僕は俄然D型が好きです。

高負荷カスタムでは非常に重要なパーツであり技術もいるところですがあんまりモーターとの関連性はないのでここでは割愛します。

まあ普通に組んでバックラッシュクリアランスを観とけば普通のカスタムではどうとでもなります。

、、、、と簡単に説明しましたがモーターはフレミングの法則を利用した原理で単純な構造

動いています。

他の身近なデバイスではソレノイドやリレーがモーターと一緒の原理で動いています。

ブラシレスモーターはブラシモーターと力の取り出し方は一緒ですがDC、ACの両方の種類があり、ESCとセットで考える必要がありますからブラシモーターよりもかなり種類があり、非常に複雑です。

いかがだったでしょうか?

電動ガンカスタムモーターは沢山種類が在ってカスタムパーツの中でもかなりの高額パーツです。

モーターの基本原理を理解すれば自分のカスタムの理想のモーターを選ぶのに寄り道しないですみますのでよいと思います。

それでは~~~!

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