最近のバッテリーをオシロでモニターして見ました!
最近のバッテリーをオシロで調べてみました。
これは特にFCUを扱うときに重要かと思います。
依頼でリカスタムをやっているとモーター以外と配線以外のトラブルを検証していって最後に(ホントは最初?)電源(バッテリー)がどこまでクリーンか?安定しているか?を調べてみると単純に配線の劣化やリーク、バッテリーの不良だったりすることが多かったりします。この劣化や不良が敏感にFCUの誤動作に出ちゃう場合があるんですよね。
依頼者さんもオシロで実際に画像を見せて説明すると納得してくれます。配線やバッテリーの不良は見た目では判断できないんでとてもやっかいです。
PICの動作電圧はある程度の電圧があればクロック固定で動作するみたいですが僕の宇宙銃に入っているジェフトロンはバッテリーの電圧が下がってくると明らかに動作が不安定になりカットオフ信号を拾ってからのモーターの電流カットが遅れます(要はセミがバーストする)。
これはG&GのETUにもあってタイタンや不知火、アレスのFCUでは起きません。
なのでジェフトロンには適当に600μFのニチコンのコンデンサつけたら解消されました。ですが根本的な解決にはならないんですよね、、。原因がわからないと気持ち悪いです。
PICは1電源なんで何がどうなってるか全然解からないしこれがプログラム的な不良&誤動作なのかもわからない!、、不知火には表面実装のコンデンサが4つ入ってますが容量や接続がどうなってるのかも解からない(表面実装タイプは苦手です)。困りました(ホントは不知火の中の人に聞きましたがw)。
それじゃあ原点に戻って最近のバッテリーの中身を調べてみてどんな電源か見てやろうとオシロを引っ張り出してバッテリーを診てみました。
まずはマルイ新品のニッケル水素バッテリーです。9.6Vの8セルです。
おおおお、、pk-pkが1.6Vもあります。電圧最大値は10Vもあります。バンドは2μSです。結構小刻みにぶれてますね。モーターが回るとバッテリーは電圧降下起こすんでそれもニッケル水素バッテリーは8セル分起きます。リポは7.4Vで2セルなんで1セルあたりの内部抵抗がリポもニッケル水素も同じだとしても単純にセル数が8セルもあるニッケル水素のほうが内部抵抗も4倍ですね!。マルイ新品がpk-pkが1.6Vもあるのか、、、、。PICにはどんな影響が出るんだろう?、、セルバランスも気になる。電圧降下がFCUのPICマイコンにどんな影響を与えるのか気になりますね!
今のG&GのETUはPICのバッテリー管理のプログラムのデジタルマップが改善されたのか昔に多発したリポの7.4Vの電圧降下で強制停止がなくなりました。PICには電圧監視のI/Oポートがあるんでそこの仕様が変わったのかも知れませんね。まあなんにしても良かったですね!
これは憶測ですがデジタルマップで一瞬でもこのオシロのpk-pkのように電圧が下がったのが確認したら強制終了していたんだと思います。
続いて某有名電動ガンリポバッテリーメーカーの新品7,4Vです。
満充電なんで8.4V(1セル4.2V)しっかりきっかり出てます!、、、がpk-pkがなんと2Vもしかもニッケル水素と違って結構電圧のブレも多いですね(こっちはバンドが20μSですが)、、。う~~~む、、裸特性で結構不安定なんじゃないでしょうかね。
総評です。
ちょっとPICマイコンは専門外で解からないですがリポの新品でこれだけ電圧のバラつきや電圧差のレンジも大きいのでFCUをつけるときはしっかりと電線回りのアース対策もしっかりとやってコネクター関係もディーンズにした上で小容量で良いんでキャパシターをシリーズでつけたほうがよいのかもしれません。特に負荷が高いカスタムにネオジ系モーターを搭載して上で小容量(1000ma以下)のリポバッテリーとかの無茶なカスタムはFCUの誤動作を招きかねないと思います。実際に配線もすぐに熱を持つしバッテリーもすぐに寿命を迎えます。
やはり理想の電源回りを構築するには電動ガンはどうしてもスペースファクターの関係で妥協しないといけませんがちょっとした工夫で低負荷でFCUの動作も安定、バッテリーの持ちも良いカスタムが出来るので皆さん電源回りを気にしてみてもよいと思います。
それではまた!