東京マルイ 次世代M4の配線考察!
ハイ!どうも!
今日はコンスタントに修理依頼がある次世代M4の配線トラブルについて書きます。
うちに入ってくる配線修理依頼の次世代M4の内訳です。
①自分で銃をバラして弄ったら配線を傷つけた。
②自分で配線をカスタムした。
③ショップに配線カスタムを頼んだ、、または技術のある友達に銃をカスタムしてもらった。
④FCUをつけた。
、、、、、こんなところです。ノーマルM4ですとここの配線トラブルはほぼ無いです、、、ですが一度でも次世代M4をバラすと画像のようにストックパイプの裏が(レシーバーの付け根のところ)このようになってる場合がたまにあります。多分、ストックパイプの外し方が判らなかった人がやってしまった場合が多いですね。逆に外し方が判っていても画像の傷が付いている配線カバーも多数です(ですが画像のは壊しすぎですね)。
次世代M4の後方配線のコードはホントギリギリの場所を通してます。ですのでデフォの配線よりもちょっとでも太いものを入れようとするとストックパイプの下を通すときに傷がついてしまいショートします。よくカスタムでテフロンの1.25SQの太いコードを使うのもありますがテフロンのシースは薄いのでちょっとしたストレスですぐに破けてしまいますから当工房ではまずテフロンは使いません。ですがよほどコードラインに余裕がある場合はテフロン配線を採用するのもありかと思います。当工房では安全性と耐久性を考慮してシリコンコードかKVコードを使います。シリコンは引っ張ったりすると破損しやすいですが基本的にとても柔軟なシースなのでストレスを受ける銃内部に這わせても中の銅線を守ります。KV線は基本的にとても丈夫ですがシースを太く(厚く)するとコード自体が曲がらなくなりメカボ内で複雑に曲がりくねるコードラインは不得意になります。KV線でも銅線の芯径を細くして芯数を増やして柔軟性を持たせる方法もありますが芯線に空気が入りやすくなります。空気が入りやすくなるということは一緒に”水分”も入りやすくなります。僕らが遊ぶフィールドは野外で森林フィールドが多いですね!、、ということは森の中なので湿気が多いので銅線の劣化が早くなります!また芯線の径が細いという事はちょっと銅線を曲げると断線もしやすくなり一長一短です。そうなるとマルイで採用しているKV線は芯径、芯数、シース厚さ、、、ちょうどよいと思います。流石マルイですね、、。
ちょっと話は脱線(大幅に)しましたが画像の配線カバーを外してみましょう!
マルイもこの部分が破損しやすいのは判っていてこの部分だけスミチューブが付いていて配線を守っています。ではスミチューブも剥いで診ましょう!
やはり破けています。僕のところに入ってくる修理の次世代はここの傷がスミチューブで隠れていて破けているのが気づかない人が非常に多いです。なので何回もヒューズを飛ばしたり、FCUが壊れたりして悩んでと当工房に持ち込んだというケースも非常に多いです。
まさか配線が破損しているとは思わないからですね、、見た目破損してないですし、、。
次世代は非常に各パーツが精巧に組み合わさっており海外製電動ガンよりも各パーツ間のアソビがないですから一回でも調子を崩した次世代を直すには技術が高くないと本来の次世代の性能にもっていく事は出来ないと思います。これは配線周りのも言えるところで次世代の配線回りは非常に繊細です(特にM4は最悪です。欠陥ですらあります)。繊細すぎる原因はリコイルの振動も大きな原因となっています。これは撃てたり撃てなかったり、銃を叩くと撃てたり撃てなかったりする次世代はシースが少し傷ついていてリコイルの振動でシースが動いたときに中の銅線がパーツの金属部分に触れてショート!、、またリコイルの振動でシースが動いて撃てたりを繰り返します。これはいくら配線を細かくチェックしても早々見つけることは出来ないとても厄介な事例です。
普通は配線の全交換で非常に高コストで直す羽目になりますが僕の場合はオシロスコープを何箇所かの配線ポイントに繋いでデータロガーをチェックしてサインウェーブの形でコードの破損箇所を割り出します。電動ガンの電装ラインはとても単純でDC1ラインで素子も使っていません。ですからモータを外して裸電球を繋いでロガーチェックすれば高確率で破損箇所が解かりますのでオシロ導入もよいかも知れません。
次にもうひとつ注意ポイントを、、、、。
次世代M4のストックパイプ裏です。このパイプとストックのポジションを決まる穴の開いた細長いパーツの間にコードが二本通っています。このコードラインはマルイ純正コード以上の太さのコードは通りません。マルイのコード径を少しでも超える径のコードは危険です。
太い配線を使って三箇所のネジを閉めたときにシースが潰れてショートします!(高確率、で、、後忘れたころにショートです)。
まあ、色々と書きましたがマルイ次世代M4は色々と大変すぎるので配線を交換するのはNGでリコイルオミットでもしないと配線カスタムはしないほうがよいと思います。僕も依頼品でテフロン加工してある次世代とかでテフロンシースが破損しているものはマルイ準拠のKV線に交換を薦めますし要求電圧が高い(高性能カスタム配線が必要な、、)カスタムモーターを使った次世代はピストンクラッシュの可能性が高い(次世代にはフルティースピストンが無いので)のでカスタムモーターは外してもらってサマコバかハマーモーターをお勧めします。
これは僕の考えなのですが修理依頼の次世代の症状を分析&統計を取ると次世代のカスタムは電量(電圧や電流)を上げるカスタムはNGだと思います。それよりも電気的接点を減らすカスタムのほうが随分とよいと思います。また、次世代に搭載されているサガミマイクロのサマコバやEG1000を解析してみるとマルイの次世代電動ガンの配線とバッテリーにベストな電量バランスだと解かります、、、また次世代の機種によっては逆にモーターのほうがオーバースペックになります(コードの接点抵抗が多いためです)。
まあ、、、結局は、、、、
”マルイはノーマルで凄いバランス!、、、カスタムは凄い技術がないとバランス崩れて大変なことに!!”
、、、これに尽きると思います。それではまた~~~~!!