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G&G製 MG42 ハイサイ33カスタム 8丁目(多分、、)

G&G MG42のカスタムやってます。いつも忘れたころに依頼があるMG42ですがこのMG42ほど気合が入るカスタムはないのでカスタム魂に火がつきますね!!!

特にこのMGはバレルチェンジシステムに決定的な不具合があり、専用のドラムマガジンは設計のすべてが間違っており最初からまともに動きません。メーカーさんには申し訳ないですが僕はあくまでユーザー目線で言わせて貰います(僕もサバゲーマーですから、、)。

まあ、この銃の不具合はこの工房の過去のブログを参照ください。

それでは今回の依頼のMGについてなのですが、、。

①発射数は1万発前後

②ショップにて初速だけカスタム

、、、との事、当工房に送られてきたの時にはドラムマガジンが二つ送られてきて二つも壊れていました。まあ今まで扱ったドラムマガジンでまともに動いていたドラムマガジンはないですが、、、とほほ、、、。

まずはデフォの状態で試射してみることにします。やっぱり作動音、弾道、飛距離、、どれも壊滅的です。

これはまずいと思いすぐにメカボを開けてハイサイ33カスタムを開始します。

まず、メカボックスを空けますと、なんとデフォルトグリスの上からモリブデン系のグリスがベッタリと塗られていました。これはやってはいけないことです。

次にノズルです。グリスの塗りすぎです。グリスが砂と埃を呼んでノズルが削れてしまってます。機密チェックを行いましたが機密漏れですね、、、。交換です。

次にタペットです。ノズル同様の状態ですがこっちのほうが酷いです。

ただでさえガタがおおいMG専用ノズルですがこれでは大きな初速の乱れ、弾道の乱れになります。

お次はMG専用の10mmの大型ベアリング軸受けです。グリスは固まっていてギアの動きがおかしいです。またジャリジャリと音が出てます。もうこの軸受けは駄目です。フランジつきのこの手の大型ベアリングは日本製で沢山種類が在りますので探すのには苦労しません(値段も安いです)。

ギア類はもちろんの事、汚れにくい逆転防止ラッチまでこの有様にはちょっと参りました。

構造上このパーツは汚れずらいです。ラッチ付近がここまで汚れているのはどうゆう事なのでしょうか?ちょっとギア類も細かくチェックしたほうが良いですね、、。汚れたグリスをよく見たら鉄粉を多く含んでますのでシムがあっていない可能性が大いにあります。これはシムが合ってないとギア歯同士が削れて鉄粉が大量に発生しラッチのグリスが鉄粉を吸って汚くなるんです。

ギア洗浄してピニオンとベベルを合わせてみました(実際にはもうちょっとピニオンとベベルのかみ合わせは深いです)。

ちゃんとピニオンとベベルの歯がかみ合ってません。しかも画像のベベルのシムが入れすぎでピニオンギアの歯が大きく削れていました、、。

ピストンのラックギアです。なんと!7枚目のラックギアまでダメージあるのでものすごいタイミングずれを起こしていました。メカボがCNCで丈夫で良かったですね、普通はメカボックスにもダメージが入っている可能性がありますからね。セクターギアもG&G製はとても丈夫ですし軸受けは10mmで超大型なのでラックギアが削れながら何とか撃てていたという結果になっていたのでしょう、、。パーツ同士が丈夫なのも考え物ですね、、。

お次はスプリングです。画像の上のが当工房のスプリング。下のがMGにデフォで入っていたスプリングです。多分ですがデフォのものはG&Gの純正のスプリングだと思います。ショップにて初速調整したとの事ですがスプリングが純正でインナーバレルのカット跡もないですから初速の調整をしたとはとてもじゃないですが思えません。セクターカットの跡もないです(歯数は16枚なんでカットはしてないです)から初速調整やってないと思います。

バレルチェンジシステムの加工は秘密なので画像はなしです、、すみません。

次にMGのメインのカスタムになります。ドラムマガジンの中身を取っ払ってオリジナルのハイサイクル用の電動マガジンを製作します(これが一番大変です)。

今回は二個作ります。

見てのとおりでゼンマイのバックラッシュ防止用のウェイトはなし、変わりに謎の滑車が二つ付いています。バックラッシュ防止用のウェイトはもともと電動用のギアダウンユニットがバックラッシュの逆回転を防止するのでウェイトはいらないといえばいらないですね。

MGのパーツ類はロットによって結構違ったりします。この二つのマガジンも例に漏れずパーツの構成が違います。パーツの形が違ったりゼンマイの巻き数が違ったり頭が混乱します。両方ともいつものようにギアダウンユニットの滑車がナメていて軸受けが湾曲していました。そしてBB弾を掻き揚げるゼンマイユニットのギザギザが折れていて、、、もう全部作り変えるしか方法がないです。また、デフォの電動マガジンの給弾用バッテリーのプラスとマイナスの表記がめちゃくちゃだったりします(これは日本で仕入れているメーカーが判ってないのかG&G自体がわかってないのか判りませんが多分両方電子の事が判ってないと思います、、、テスター当てれば判ると思うんですが、、)。

、、、、MGのユーザーさんの話を聞くと、、また、、当工房の入ってくるドラムマガジンの故障で入ってくるマガジンを分解すると画像のように電動マガジンのバッテリーのプラス・マイナスを間違えて繋げてしまってゼンマイが壊れているのが9割です(今回のもそうでした)

ちなみにこのゼンマイのケースはこのゼンマイを全部巻くとゼンマイの反発にケースの蓋が耐え切れずに蓋が開いてしまいゼンマイ自体が回らなくなります!、、。それではケースの蓋を接着剤で閉じてしまえばと思いますがそうするとゼンマイ自体が折れた場合に修理が出来なくなります!、、ちなみにこのゼンマイはMGの専用パーツで手に入りません!、、、なので蓋の加工は出来ません。

ですので当工房が行っている対策はギアダウンユニットの給弾性能を極限にUPさせてゼンマイユニットの反発を半分にして蓋が開かないようにしました。

当工房くらいだと思いますよ、ゼンマイの自作をするのは、、。ここまでしないと壊れずに修理可能でハイサイに対応した電動給弾マガジンは作れません(ちなみにハイサイ用の電動給弾マガジンは存在しません)。

画像はPICマイコン付きのボードです。ドラムマガジンの底に張り付いてます。

なんとこのマガジンは世界初のPICマイコン付きのマガジンなんです!

I/Oを診てみるとスイッチが2ライン、モーターライン、電源ラインが見えます。スイッチは2ラインのうち、ひとつはドラムマガジンの蓋が閉じているか開いているかを管理していて、もう一つはゼンマイの回転数を監視しています。中央の8本のバス(足)のチップはマイコンでしょうね。

このマガジンは単品で買うと2万円しないそうです。このマガジンはとてもじゃないですが2万円で作れるコストで作られていません!、、少なくとも3万円からでしょう!FCU付きの銃の製造コストが余裕でかかってると思いますから、、、G&Gに謎の資本が流れてMG42作ったとしか思えません!しかも全くもってPICマイコン動作しません、、。ジャンバーピンも4つ合ってピンが刺さってません、、。未完成でそのまま売りに出したんでしょうね、、、。

まあ、話はそれましたがこの銃のドラムマガジンも二個作り、本体の試射も完了です。非常に性能の良いMGになりました。今度MG42のハイサイ33カスタムの検証動画を載せますので見てみてください!最高の外装に負けない素晴らしいヒトラーの”電動ノコギリ”の本来の性能をご堪能いただけますよ!

ちなみにS&T製 MG42のカスタム&修理は当工房では行っていません。何故かというとこっちのMGは高いお金をかけて性能上げても壊れます。G&G製 MG42と比べると初期投資はカスタム合わせてS&T製よりも4~5倍しますが長い目で見るとG&G製のほうがユーザーにとって幸せになれるからです。また、G&G S&Tの外装を比べてみてもその出来の違いもとても大きいです。松栄様のMGとも比べてみましたが勝負になるのは松栄様のMG42になると思います。

それでは良いMG42ライフを!!

最高ですよ!MG42は!!

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