M4のハンドガードの付け替えトラブル!
今日は社外のハンドガードについて考察したいと思います。
M4の社外ハンドガードの取り付け方は大きく分けて二種類です(もっとあるかも?)
大半は画像にあるようにハンドガードのベース(バレルナット)をレシーバーにねじ込んでからハンドガードとレシーバーの間に隙間が出来ないようにハンドガード用のシムで調整していきます。もうひとつの取り付け方はIRON製などのハンドガードでハンドガードのベースが無くハンドガード自体をアッパーレシーバーに閉めこんでいく取り付け方もありますね。この方法だとシムを入れてハンドガードの調整を行います。前者の取り付けはベースがある分重量が増えます。後者は重量が軽くなる傾向がありますがちょっと調整が難しいかと思います。ちなみにこれがハンドガード用のシムです。閉めこむとスプリングの強さである程度テンションが掛かるし仕組みになっています。
まあ普通に付けれればトラブルもなく弾道にも悪影響を与えずに良いのですがたまに依頼でハンドガードを交換したら弾道がおかしくなったとのことで修理依頼を頂きます。
では何故ハンドガードを交換すると弾道に影響がでるのかを解説していきたいと思います。
端的に原因を説明するとハンドガードを取り替えたことでアウターバレルのセンターがずれてインナーバレルと接触、、、弾道がずれるのが原因です。
それは実際にトラブルがあった依頼品の銃の不具合パーツを見ながら解説していきたいと思います。
まずはトラブルがあったバレルベースの画像です。
この画像はレシーバー側に念じこむほうの穴です。ねじ切りに注目してもらうと判りますがかなり削れてしまっています。何故にこうなってしまったかというと、、、
ピンセットで指し示した場所がちょっと変形しています(凹んでます)。これはハンドガードのベースを閉めこみすぎてしまいピンセットの変形した部分がアウターバレルの部分と当たり更に閉めこんだために凹んでしまった跡です。電動ガンに使われる金属は大体は軟鉄かアルミですので比較的簡単に凹んで変形してしまいます。これが原因でアウターバレルがレシーバー根元から歪んでしまってセンターがずれてインナーバレルと交渉、、。弾道がおかしくなった!、、ということです。本来はシムを入れて調整しますがショップや個人で取り付け時にレシーバーとハンドガードと間に隙間が開いてしまい(シムを入れなくても)無理やりに閉めこんで隙間を埋めた結果でしょうね(無理に閉めこむとベースのネジキリが簡単に死にますよ)、、、。
このトラブルを図で判りやすく説明すると、、、
赤い線のパーツがハンドガードのバレルベースです。細い青線がベースの内側のアッパーレシーバーとアウターバレルと接するところです。
社外ハンドガードでよくある寸法違いでたまにオレンジの”マル”の部分が圧迫されることがあります。ここを調整&加工しないと軟鉄&アルミであるパーツは柔らかいので変形してしまい歪んでしまうんですね!
トラブル銃は強く締め付けたのでハンドガードベースが画像のように傷ついています(結構酷い傷ですね)。
このようなトラブルはショップ取り付けや個人でもけっこうあってたまに依頼で修理します(大半はもうアウターバレルを交換になりますからお財布のダメージはでかいですよ)。
みなさん!お気をつけを!、、、ハンドガードベースはあまり強く締め付けちゃ駄目ですよ!
軽く閉めこんでロックタイトの強度低めのネジ止め剤を一回り塗って閉め込む(技術入ります)のがお勧めです!